若者よ、そろそろ街に出ようよ。第2、第3のパンデミック襲来に備えて(前編)

寺岡内科医院 寺岡院長202007
6月29日です。今日も東京で44人、大阪で4人のコロナ感染者の報告がありました。
街で遊んで移された人というのはほとんどが20代、30代の若者です。2週間したら99%以上治る人たちばかりで、そんなに騒ぐことは無いと思うのです。

これまでにコロナに関する充分なデータが集まりました。感染爆発が一段落したこの時点で総点検しなければならないでしょう。あれほど叫ばれた患者数は、世界の国々と比較した場合、1万人当たりの感染者数はアメリカ60人、イギリス43人、イタリア39人などに較べると韓国2.3人、日本1.4人と圧倒的に少なかったのは有難かったですねえ。日本人のハグしない、握手しない、キスしない、手を洗う、大声でしゃべらない、マスクをいとわない、靴を脱いで上がるといったマナー、ウォシュレット、風呂好きの国民性、もともとの清潔好き、政府への協力意識が高かったからと世界から賞賛さえ受けています。全国民が一度は受けるBCGの自然免疫増進効果も囁かれたりしています。厚労省によると6月10日時点でPCR陽性経験者は全国で17046人あり、残念ながら死亡されたのは920人となりました。欧米とは一桁も二桁も違うのは人種的な違いというのもあるかもしれませんね。

感染拡大が一段落すると夜の街に出かける若者が一気に増えました。いつの時代も変わりません。彼らは「若いからコロナにかからない。重症にならない。」と信じている様です。大人はそれを批判して、「東京アラート!」みたいな薄っぺらい警報が出されましたが、今月号では、街に集まる若者の行動にはそれなりのメリットがあるかも知れない、という「暴論?」を吐いて見たいと思います。あくまで結果論ではありますが…。

まず皆様にお訪ねします。日本全体でPCR陽性となった人は一体何人いるのでしょう? 6/25の最新データによると17886人となりました。1万人のうち1.43人が陽性となった計算です。意外に少なかったのです。
PCRが陽性と判明した人の中で、死亡した人を各年代で見ますと、80代以上で19.9%、70代では10.2%、60代3.6%、50代では0.7%です。以下、40代の0.3%、30代の0.2%、20代の0.03%と続きます。それ以下の年代は0.00%でした。70代以上ではかなり恐ろしい病気だけれど、働き盛りの20代~60代の壮年では1万人に1.7人(多い)が発病し、そのうちの0.8%の人が死亡したという結果となりました。言い換えると1万人のうち9998.3人は発病せず、「万に一つ」発病しても99.2%は生還できるということです。特に20代、30代にしぼりますと、PCRが陽性の人の死亡率は0.2%以下まで下がります。いずれにせよ若い人にとって非常に怖い病気とはいえないのです。もちろん持病が無いことが前提になりますが。

それに加えて感染しても無症状の人が数倍あることも明らかになりました。先日、抗体保有率(感染したことを示す。)が発表されましたが、東京は0.1%、大阪は意外と少ないと思ったのですが0.17%で、大阪の人口880万人の0.17%、すなわち15000人が知らない間に感染して治っていたというわけです。5月末の実際の大阪の発病者は1782人でしたから、ウィルスを移されても約1/10しか発病しなかったことになります。(東京では1/2.7)

世界の統計を見ても、移されて発病するのは1/3から1/10の人のようですが、もっと少ないという報告もあって、そうするとますます若者には怖い病気でなくなってしまうのです。
でもこんなに抗体保有率(すでにかかったということ)が少ないとは思いませんでした。NYの14.9%に対し大阪は0.17%=99.83%の人が未感染だったのですから、ロックダウンの効果が絶大だったということでしょう。すると、まだまだ集団免疫には程遠いのですから、確実なワクチンや治療薬が間に合いそうもない現状では、今後のパンデミック襲来には当分警戒を続けなければならないということになります。それでは今後第2、第3のパンデミックが来たときには今回と同じロックダウンを再現するしか方法が無いのでしょうか、これまでの経験を生かす方法は無いのでしょうか…。考え直してみなければならない思います。そこで次号では「若者前面社会」という提案をしたいと思います。お楽しみにしてください。